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貴重な知識を実践に転換しよう
みなさん、こんにちは。

私はコンサルティング支援において、改革活動と併せてプロジェクトメンバーの皆さんの実践力や構想力を高めて頂くために微力ではありますが、教育をさせて頂いております。
私が持っている教育テーマをご提示し、プロジェクトリーダーや事務局とどのテーマを取り上げるかを決めます。

ある企業で、プロジェクトリーダーと検討し、10テーマほど決めました。製造業にとっては基本中の基本となる「SCM(サプライチェーンマネジメント)」も入れました。
その後、教育の予定についてプロジェクトメンバー全員を集めてリーダーから説明を行なったのですが、生産管理部門の方から「SCMなんてもう知っているから時間のムダではないか」「今さらSCMなんて教わることはない」など結構厳しい意見が出されました。
色々と意見はありましたが、結果的には当初の計画通りの教育テーマで取り組むことになりました。

意見の多かったSCMの教育を実施しました。因みに私の教育は一般的な講義オンリーのやり方ではなく、章立て単位にテーマに関連する設問を準備し、グループ検討を行ないます。一般的な設問から、そのお客様で現在発生している問題まで、多岐に渡るも設問を準備します。これを3~4人単位に分かれてもらい、決められた時間内にグループ検討を行い、まとめた後に発表してもらうというものです。
教育テーマ発表時に「SCMなんか・・・」と言っていた人たちのグループ発表がありましたが、まとまっていなかったり、的外れなまとめを行なっていたりで、ちょっと私は「?」となってしまいました。確か「SCMはもう知っているよ」「今さら教えてもらうことなんてないんだけど」と言っていたはずなんですが・・・
ただし、決して彼らが噓を言っていたとは思っていません。知識としては十分にインプットされていると思うのです。

私がこのプロジェクトで調査した結果、この企業のサプライチェーン性能が低いことがわかりました。サプライチェーンのネットワークは複雑になっており、顧客要求納期の充足率は低い、キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)が大きいなどなどです。
教育テーマに設定したのも、プロジェクトリーダーの危機感によるものでした。
「我が社のSCMは脆弱であり、この事を理解し改善する組織力も個人の力も弱い。ここにメスを入れなければ部分最適ばかり追求して何も変らない。」

一体何が問題なのでしょうか?
この企業では、多くの人が知識をインプットしたところで止まってしまっているようでした。改革の構想立案の段階では非常に的確な文言が並んでいるのです。かなりレベルが高いと感じました。そこで職場を拝見させて頂きましたが、SCMに関連する書籍や雑誌が棚にたくさん並んでいました。これは職場の長がそれだけ問題意識をお持ちということだと思います。私は「いい環境の職場だなー」と感じました。普通の会社であれば、これほど書籍は揃っておらず、もっぱら自腹で勉強しなさいという環境だからです。
しかし、こんなにも良い環境なのにもったいないですね。知識のインプットのみで終っているのでは。

私も結構本や雑誌は読みます。本ですと月に20冊程度は読みます。勿論「へぇー、今世の中はこれが流行っているんだ」とか「こんな製品が売れているんだ」とコトやモノを理解するだけの読み方もします。
しかし、多くはアウトプットするための手段としての読書です。
ですから、私は
-この部分は今のコンサルティングのこのフェーズで活用しようとしたらどう展開すべきだろうか
-この考え方をもう少し体系化できないだろうか
-この記述は良い面しか捉えていない よし、悪い面を整理して比較表を作ってみよう
-自分だったらこんなアプローチはしない なぜなら・・・
-この表現は素晴らしい 是非今度自分もつかってみよう
などのようなことをノートに取りながら読んでいます。
時には「おっーこれこれ! この洞察が重要なんだ!」と思わず興奮してしまうこともあります。これが私の読書法です。
勿論、こんな読書法を押し付けるつもりは毛頭ありませんし、人それぞれの読書法があると思っています。

若い時は基礎をつくるためにインプットだけの読書で良いと思います。しかし30代後半になってもこの読書法ではビジネススキルは向上しないのではないでしょうか。ただ知識が豊富なだけでは会社で重要な仕事を任せてもらうことは厳しいと思います。
また、単に受け売りするのも問題です。受け売りは表層的で奥行きがありません。ですから、自分の頭の中だけならよいのですが、誰かと議論したりするとすぐに行き詰ってしまいます。「あなたの意見は抽象的で具体性がない」「その程度なら誰だって言えるし知ってるよ」と芳しくない結果が待っています。
「インプットした情報をそのまま鵜呑みにせず、自分なりに咀嚼してアウトプットしていく」これが実践力だと思います。
わかっているだけでは何も変らないし、変えられません。実践してこそ価値ある情報となり、自分を研鑽することにもなります。

お客様への移動の電車の中では常にノートやメモと睨めっこしたり、明日の予定の事を頭の中で整理したりしています。勿論、長時間の打合せで放心状態の時もありますが。
私がメモと睨めっこしている横では、それほど年齢は変らないだろうと思われるサラリーマンがスマホと睨めっこしています。見渡せば同じ車両の乗客の半数程度はスマホをいじっています。私にはわかりませんが、スマホって凄い威力なんですね。


みなさん、未来に向って叡智を出しましょう!!
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